今あなたが飲んだ水は大丈夫?環境汚染問題を描くパニック作品 | POVパニック『サ・ベイ』

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※ネタバレ有りの感想なのでご注意下さい

作品情報

原題:The Bay

監督:バリー・レヴィンソン

出演:ウィル・ロジャース, クリステン・コノリー, ケッテル・ドナヒュー

公開年:2012年

あらすじ

メリーランド州チェサピーク湾にある、昔ながらの海辺の町クラリッジ。そこでは、水こそが地域の原動力となっている。ある日、2人の海洋学者は湾の水に驚くほど高濃度の毒性があることに気づく。彼らは市長に警告するが・・・。

予告動画

ものすごくリアルに環境問題を描く

ホラー作品以上に怖い描写で環境問題、本作では水質問題について訴えかけて来ます。

水質汚染とは、主に家庭排水や工業排水などが原因として挙げられますが、本作は放射性物質、及びにステロイドをたくさん含んだ養鶏の糞によって引き起こされます。

1日でとある町が壊滅的になってしまうところは飛躍されてるなぁとは思いますが、日常生活を送っていた人々が少しずつ体に異変を感じて行く様はリアリティがすごく、まるで本当にあったことかのように感じてしまいます。

モキュメンタリーとしての出来は他のPOV作品に比べてレベルが高いのではないでしょうか。

壊滅の原因と笑顔で戯れる様は計り知れない恐怖を覚える

水質汚染によって増殖、変異してしまった寄生虫によって、人々の体に少しずつ異変が起こります。まずは、体の至る所に出来てくる発疹。

次第に、成長した寄生虫によって体の内部から食い荒らされ、死んでしまいます。

事件が発生して少ししてから、町長が混乱を治めるためにラジオで声明を発表している時の映像が計り知れない恐怖を覚えます。

映像は、楽しそうに海辺で遊んでいる人々が映しだされています。ボートに乗ったり、釣りをしたり、泳いでいたり。

しかし、映画を見ている我々は知っているのです。今この町で何が起こっているのか。彼らにこの後何が起こってしまうのか。

例えば、ゾンビ映画であれば恐怖の原因となるゾンビからは必至で逃げるし、ウィルスによって感染するパニック映画であればマスクなどして少しでも感染を防ごうとします。

どちらにしても、原因となるものからは出来る限り必死で逃げようとするのが普通です。

しかし本作では、そもそも原因が人々に知らされず、ましてや生活や観光に欠かせない「水」が原因。

笑顔で楽しそうに子供達が遊んでいる姿、親子で戯れている姿、老夫婦が海辺でのんびりとしている姿、その当たり前の光景が我々には「恐怖」になってしまうのです。

化け物やゾンビに襲われるような直接的な恐怖ではなく、人々を助けてあげられない悔しさのような、悲しさのような、複雑な感情にさせられます。

寄生虫だらけの町

体を貪る寄生虫、口だったり裂けた体の部位からだったり、外に出てくるのですが、この町もしかして寄生虫がそこら辺をうじゃうじゃ歩いてるんじゃないでしょうか。

そう考えると一気に鳥肌が立つような気持ち悪さに襲われます。

あ、今更ですけど昆虫が苦手な人はちょっと閲覧注意です。

作中では少ししか体の外に出て来ませんが、仮に一人に付き3匹寄生虫が寄生したとして、1000人が死んだら3000匹の寄生虫がいることに。

10cmくらいのダイオウグソクムシみたいなやつが町中をうじゃうじゃ行進してるかと思うと気持ち悪くて吐いてしまいそう!

海中の寄生虫は塩素をばらまいて死滅させたみたいですが、町中をうろついている寄生虫もちゃんと駆除してくれたんでしょうか、政府は。

養鶏の糞の処理

ちなみに、養鶏の糞は実際には肥料にするか燃やす、もしくは発酵してガスを発生させて燃料に使ったりするようです。

間違っても海に捨ててはいけない。寄生虫がものすごいことになるぞ!

評価

★★★★☆:4点

水分摂りながらこの作品見てると、途中からちょっとだけ気分悪くなってきます。変な想像しちゃって。

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