一番嫌いなもので拷問され続けるトラウマ映像 | スリラー『ラプチャー -破裂-』

ラプチャー

※ネタバレ含む感想なのでご注意下さい

あらすじ

蜘蛛が嫌いなシングルマザーのレネーは突如、見知らぬ男達に拉致される。謎の隔離施設で目覚めた彼女を待っていたのは、被験者に“生きている中で一番嫌いな物”を与え続ける人体実験。実験を行っているのは、人の姿をしているが、まるで感情が読み取れない奇妙な者たち。拘束され、動けない状態での執拗なまでの“蜘蛛攻め”の果て、レネーの体は驚愕の変化を見せ始める―。この異様すぎる実験は一体、誰が何のために行っているのか―?

予告動画

作品情報

原題:Rupture

監督:スティーヴン・シャインバーグ

キャスト:ノオミ・ラパス, マイケル・チクリス, ピーター・ストーメア

あなたの一番嫌いなものは何ですか?

“一番嫌いなもの”を使って人体実験を繰り返す謎の集団に拉致されてしまった1児の母親が主人公の話。一番嫌いなもので責められ続けるの、想像しただけで辛い。ちなみに主人公のレネーは蜘蛛が大嫌い。家に出た蜘蛛も幼い子供に外に放り出してもらうようお願いするほど苦手。というか、あの蜘蛛は、蜘蛛が苦手じゃない人でも怖いと思う。でかいもの。日本の家であのでかさの蜘蛛が出てきたらほんとびっくりするわ。

蜘蛛が大嫌いだというレネー。最終的にこんな風になってしまいます。

ラプチャー_蜘蛛地獄

密封された容器を顔に装着され、その中に大量の蜘蛛が投与されるというおぞましい仕打ち。いやだから、蜘蛛が苦手じゃない人でも流石に顔面に大量の蜘蛛が這っていたら怖いって。

 

その他映画で出てきていた拷問としては、”髙いところから落とされ続ける”、”苦手な人からの罵声を聞きつつまばたき出来ない状態で写真を見せ続けさせられる”、”水責め”、”へび”などなどがあります。まばたき出来ない状態で写真を見せられてた人、対象の人にどれだけのトラウマを植え付けられていたんだろう。

とにかく、物体だけじゃなく、状態までも使って執拗に恐怖を植え付けてきます。この狂気の集団は果たして何者なのか。何が目的なのか。

 

ちなみに、私は”セミ”が大嫌いなので、セミが大量にいる密室の部屋に閉じ込められたりとかしたら簡単に発狂すると思います。何が原因かわかりませんが、セミがものすごい怖いんです私。昆虫全般苦手ですけど、特にセミが苦手。勝手に人の服に張り付くし、死んでるかと思ったら暴れ出すし・・・。

自分が嫌いなものを想像しながら見ると、より一層地獄を味わえると思います。

拷問シーンは予想より少ない

予想では、拷問シーンが多くて目を背けてしまいそうな強烈なインパクトのある映画だと思っていたのですが、実際には拷問シーンはそんなに多くありません。メインとなるのは、謎の施設で囚われの身になってしまったレネーが、たまたま持っていたカッターを使って拘束を解き、施設内を探索してなんとか逃げ出そうとするスニーキングミッションです。

密室からの脱出といえばダスト。このダストを通っている時に、別の人が受けている拷問を見ることになるのです。そのため、他の人が受けている拷問シーンもそれほど濃いものではなく、前述したような内容の拷問を受けているということがわかるくらいの簡単な描写になっています。

1名、施設に着いた時に”G10-12Xを忘れるな”という謎のメッセージを残してくれた人物のみが半分溶けたような状態で死んでしまうのですが、死体が出るのもそのシーンだけなのでグロさとしても低め。

全体的に予想より大人しい映画だったのでちょっと拍子抜けした部分もあります。

G10-12Xは忘れてもよかった

“G10-12Xを忘れるな”というメッセージを残すくらいだから組織の秘密や施設からの脱出に使われる暗号かと思いきや、結果的には覚えていなくてもまったく問題ないような使いどころがないメッセージでした。なんでそんなメッセージを残したんだ。期待しちゃうでしょ。

G10-12Xとは、遺伝コードの名称らしく、この遺伝コードを持っているためにレネーは謎の組織に目を付けられていたようです。注射させられそうになっていた謎の液体を見て、「それがG10-12Xなの!?」って言っちゃうレネーもレネーですが、丁寧に教えてくれる謎の集団も謎の集団。物語の終盤にどんでん返しが期待できるような、そんな言葉であってほしかった。

謎の集団は何者だったのか

人のトラウマを使って何かを企む人間たちの集まりだと思っていたのですが、途中から雲行きが怪しくなり、宇宙人の類か?と思いながら見ていました。

結果的に宇宙人ではなく、”今の人類より一歩進化した新たな人類”とのこと。G10-12Xという遺伝コードを持つ人間の恐怖が骨まで伝わると何かが破裂し、進化した人類へと変貌するようで、彼らはこのプロセスを乗り越えた新人類だったのです。恐怖で破裂するのは精神で、破裂した瞬間に廃人のようになってしまうと思うのですが、そうならないのがG10-12Xの持ち主なんでしょう。

レネーは今までの新人類よりも特殊で、今の所唯一”妊娠”可能な新人類に成りえる存在のため、執拗に追い掛け回していたのです。

新人類になると人間の感情を失うようなのですが、数を増やした後どうするつもりだったのか。旧人類に変わって世界を動かそうにも、最終的に何がしたかったのかわからないのでちょっともやもや。

評価

ホラー:★☆☆☆☆

グロさ:★☆☆☆☆

総評:★★☆☆☆

拷問シーンが多い、目を背けてしまいそうな怖さを期待していたので、思ったより大人しい内容にすこしがっかり。

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