各所に散りばめられた謎をあなたは解くことが出来るか | スリラー『パズル』

パズル

KEI
パッケージに写っている女性がまさかの主人公じゃないという。よくあるパッケージ詐欺のシチュエーションスリラー!

 

あらすじ

つのパズルと6人の参加者が、36時間以内のクリアを目指してデスゲームに挑むソリッドシチュエーション・ホラー。恋人のネイサンに誘われ、ホラー映画ファン向けのミステリーツアーに参加したアレックス。主催者は勝者への報酬は“命”だと宣言し…。

予告動画

作品情報

原題:Ruin Me

監督:プレストン・デフランシス

キャスト:マーシエン・ドワイヤー 、 マット・デラピーナ 、 クリス・ビール 、 エヴァ・ハミルトン

謎を解きたくなる

「切り裂きキャンプ」という謎解きミステリーツアーで巻き起こる数々の殺人事件。これはツアーの仕込みなのか、本当に殺人事件が起きているのか。それとも、主人公であるアレックスが見ている幻なのか。

ツアー参加者が謎解きをするように、我々も映画に隠された謎を解こうとしてついつい前のめりで見てしまう作品です。

視聴者を疑心暗鬼にさせる人物設定

主な登場人物は6人。主人公のアレックス、アレックスをツアーに誘ったネイサン、謎解きツアーが好きなピッチとマリナ、陽気に振る舞うラリー、寡黙でダンディーなティムの6人。

ツアーの途中、アレックスとマリナが二人で行動するとき、ネイサンは行動認知療法士であり、アレックスのカウンセラーであることが明かされます。アレックスは、昔クスリに手を出していたことがあり、その治療のためにネイサンが診ていると。

こうなってくると、いよいよ視聴者は結末をいろいろな角度から想像するようになります。

アレックスとマリナの会話の直後とある騒動が起こるのですが、どうやらこれはアレックスが何かを見間違えたのだろうと結論付けられます。このあたりから徐々にアレックスの表情であったりみんなの行動がいかにも怪しくなっていくため、我々は「アレックスが幻覚を見ていて、実は何も起きていなかったエンド」を想像します。

しかし物語は序盤から中盤に差し掛かったあたり。幻覚なのか真実なのか判断が付かない状態でもう一つの結末を想像するのです。

「アレックスへの荒治療の一環で、全ては仕組まれていたエンド」

謎解きツアーなので、物語の序盤では少しだけ謎解きが出題されるのですが、それを解くのはすべてアレックス。流れるように答えを導きだすアレックスに違和感を感じる中でネイサンとの関係性が示されるので、もしかしたらこのツアー自体が治療の一環なのではないかという結末も想像させてくれます。

結局、そのどちらでもないとんでもない結末を迎えることになるのですが、様々なパターンを考えさせてくれる非常に頭を使って楽しませてくれる内容となっています。

主催者が口にした、「勝者への報酬は”命”」という言葉がそういう意味で使われていたとは。

サイレントヒル2を想像させる演出

もう一人、ツアー参加者ではないジャレッドという人物が出てきます。どうやらアレックスの元カレ?浮気相手?のようなのですが、とあるタイミングでアレックスと共に捕らわれてしまいます。

海の中の重りを挟んで、お互いに繋がった鎖で足枷をはめられている二人。どうやら足枷のカギは陸地の上の方にあるようす。どちらかが海の中で耐えることで鎖を伸ばして取りにいくことが可能だということがわかったため、ジャレッドが海に潜る役を買って出ます。意を決して行動を起こす二人。しかし、その途中でジャレッドは忽然と姿を消してしまいます。

ツアーと関係のないジャレッドがどうしてここにいるのか。そして、姿を消してしまったジャレッドがどこへ行ってしまったのか。

非常に重要な場面なのですが、ゲーム「サイレントヒル2」を知っている人はちょっとだけピンと来てしまうのです。

作品の開始直後にアレックスが気にしたとある”音”が何を示しているのか。わかってしまうのです。

ゲームをプレイしたことがない方にはまったく意味がわからないと思いますが、そんな人もラストで不気味さと気持ちの悪さを十分に味わえますのでご期待ください。

グロくないので安心

シチュエーションスリラーというと、グロめのシーンがあることを想像してしまいますが、この作品はまったくグロいシーンはありませんのでご安心ください。

かなりリアルな切れた腕や切れた指の作り物は登場しますが、実際に切られているシーンはないので大丈夫でしょう。欠損した部位を見るだけでグロいと思ってしまう方は安心じゃないかも。

怖さも低いしグロくもないのでその方面を期待されている方はご注意。

総評

4点:★★★★☆

目が離せない展開が続いて、思いっきり楽しむことが出来る作品です。良い意味で想像していなかった結末を迎えるのでお楽しみに。