映った人が死んでいく恐怖のビデオカメラ | POVホラー『デスカメラ』

デスカメラ

KEI
なんとなく『DEATH CAMERA』の字体がデスノートに似ていませんか。気のせいですか。

 

あらすじ

結婚式に出席するため、車で旅に出たリッチとエヴァとサイモン。サイモンは「何一つ見逃したくない」と新しいビデオカメラに夢中で、リッチとエヴァに呆れられていた。その夜モーテルに入ったサイモンは、レンズ越しの従業員の顔が歪んでいることに気付く。レンズの汚れだと気にも止めなかったが、部屋で休んでいるとパトカーのサイレンが聞こえ、従業員が殺されたことを知る。カメラの力により悪夢へと導かれた3人の運命とは!?

予告動画

作品情報

原題:SKEW

監督:セベ・シュレンツ

キャスト:ロブ・スキャッターグッド, アンバー・ルイス, リチャード・オラク

KEI
原題の『SKEW』とは、「ゆがめる、歪曲する」という意味があるそうです。

 

人を死に至らしめるカメラ

結婚式へ出席するために旅に出たサイモン、リッチ、エヴァの3人。楽しいはずの旅なのに、サイモンは恋人のローラと出発の直前に喧嘩してしまい、少しだけ傷心中。とにかく旅を楽しむためにビデオカメラを回し続けるサイモン。運転中のリッチや助手席で風景を楽しむエヴァ。

しかし、徐々にその映像には不思議な現象が起き始める。映した人の顔が不気味に歪んでしまうことがあるのだ。

始めに歪んだのは途中で宿泊したモーテルの管理人。彼は、宿泊したその日の夜に謎の死を遂げてしまう。

その後もサイモンのカメラで撮った人々の顔は歪み、多くの人が死んでいく。

果たして、なぜそのカメラで映した人の顔は歪んでしまうのか。なぜ歪んだ人はその後死んでしまうのか。呪われているのはそのカメラなのか、はたまた、そのカメラを使って撮影をしているサイモン自身なのか・・・。

サイモンとローラの関係

エヴァはローラと仲が良いので、出発前にサイモンと何があったのかすごく気にしています。それはもう、車の中の雰囲気がどんよりと重くなってしまうほどに。

序盤から終盤までローラの話がずーっと出てくるので、きっと物語の重要なポジションを担っているのだろうなと思いながら見ていたのですが、カメラに関しての情報を持っているとかそういうことはなく、驚きの事実をラストで知ることになる程度です。

程度ですというか、それが始まりだったわけですが。

ラストまでまったく姿を見せることがないローラ。サイモンが旅に出る前に最後に交わした会話とは一体何だったのか、果たしてサイモンはローラに何をしたのか。お楽しみに。

サイモンの顔が映るのは一度きり

POVとは言え、カメラを持っている人の顔が映ることは多々あります。仲間にカメラを取られてふざけて撮影されたりとか、最後の最後にカメラが手元から離れて定点カメラのようになり撮影したりとか。

しかし、本作の撮影者であるサイモンの顔がカメラに映るのは一度きりです。しかも、最後の最後で。

これだけでなんとなくラストを予想してしまいそうですが、ところがドッコイ、サイモンの顔は決して歪んではいません。

歪んではいないのだけれど、そこに辿り着くまでの演出のおかげで果たしてサイモンが無事生き残ることが出来たのかまではわからないような終わり方をすることになります。

個人的な見解としては、恐らく死ぬことになるのでしょう。

呪われているのはカメラなのかサイモンなのか

ラスト一度きりしか顔が映らないサイモン、彼は自分が写った写真や動画を一切持ってい無いようです。なぜか両親に写真を撮ってもらえない、と。

これについては結局理由が明かされることはないのですが、この話であったり、後にエヴァと共に考察した顔が歪む人の特徴を踏まえると、カメラではなくサイモンに問題があるのではないかと考える方が正しいような気がしてきます。というか、サイモンに問題があるからこそラストシーンの怖さが引き立ってくるのだと思います。

そう考えると、『デスカメラ』という邦題は考えて付けられた、敢えてミスリードするようなタイトルにしたのか、何も考えずにこのタイトルにしたのかが気になるところです・・・。

原題である『SKEW』の”歪む”という意味は、カメラが映し出したものではなく、サイモンの心を表しているのではないでしょうか。

顔が歪むだけじゃ怖くない

さて、基本的にはカメラで映した人の顔が歪むだけなのですが、それだけだと作品の恐怖演出として若干弱く感じてしまいそうです。

安心してください。顔が歪むだけではありません。

車と同じ速度で草原を全力ダッシュする謎の人影が見えたりします。

決して笑うところじゃないから油断しないように!!!

総評

★★★☆☆:3点

可もなく不可もなく。何か所かビックリするシーンはあるけれど、どちらかと言えば終始重苦しい雰囲気の中で旅をしている3人を見続けることで恐怖よりちょっとダウナーな気分になる作品です。