SCPを連想させる恐怖の宝物庫 | ホラー『キャビン』

2018年10月30日

タイトル

ホラー映画の定番な展開を皮肉ったほどよく笑える作品。

※ネタバレ有りの感想なのでご注意下さい

あらすじ

小さな山小屋の入り口は、世界の破滅につながっていたー 夏休みに山奥へとバカンスに出かけた大学生5人。古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだとき、何者かが目覚め、一人、また一人と殺されていく。しかしその裏には、彼らが「定番のシナリオ通り」死んでいくよう、全てをコントロールしている謎の組織があった。その組織の目的は?若者たちの運命は?その先には、世界を揺るがす秘密が隠されていた。

引用元

予告

サムネイルがもっとすごい動画があったけど、流石にちょっと絵がアレなのと、ネタバレすぎるので貼れなかった。

ホラー映画の裏側大公開!

実はホラー映画は組織によってそのシナリオを操作されていた!といった感じの内容です。

え、よくわからない?

ほら、休日にキャンプに出掛けてみたり、良い感じの男女が外でイチャイチャしてみたり、最後に残った一人が生きているのか死んでしまったのかわからない結末だったり。

実はあれ、謎の組織によって全部最初から仕組まれているんですよ!そんな全部都合良くいくわけないじゃないですか!

もう一つ上の目線で映画を楽しむ

そんな感じで、恐怖体験の主役となるデイナ達一向と、その恐怖を演出する側であるゲイリー達謎の組織一向、二組の動向を楽しむ映画となっています。

謎の組織は、普段ホラー映画を楽しんでいる我々視聴者への皮肉も込めて作られているのではないでしょうか。

ちょっとエッチなシーンはあんな感じで見て、期待はずれだと確かに「解散!解散!」って気分になるし、登場人物が死んでしまう時は意外と冷静に見ている。

ゲイリー達のリアクションが逐一自分自身と重なって見えて、ちょっと笑えてしまうのも特徴です。

「客の要望だ」と、おっぱいを見せようとしてくれたりがんばって雰囲気作りをしてくれるゲイリー達に感謝。

あれ、ということはラストのアレは視聴者である我々自身なのか?

ゲイリー達をメインとしたシーンでは映画を見ている自分自身を投影して楽しめる。ということは、更にそれを見ている我々は、いつもより更に一つ上の目線でこの作品を楽しんでいるのではないでしょうか。

SCP財団って知っていますか?

さて、みなさんはSCP Foundation(SCP財団)という創作コミュニティサイトを知っていますでしょうか?

作品世界における「SCP財団」は、自然法則に反した異常な存在・場所・物体・現象(これらはそれぞれの「特別収容プロトコル(Special Containment Procedures)」のファイル番号で呼称される)の保護・研究を世界各国の政府より委任された秘密組織である。財団はSCPオブジェクトが一般市民の目に触れれば彼らの日常生活や正常な感覚を揺るがすだけでなく、場合によっては人類の生存そのものを脅かしかねないと考えている。そのため財団は集団パニックや予想される混乱を避け、人類の文明を正常に機能させるためSCPを秘密裏に保管し、また一部のSCPについては、将来の脅威に対処するための知識を求めて研究を行っている。

Wikipediaより抜粋

詳しくはWikipediaを参照してもらえれば良いのですが、要は想像上の不思議な事象をみんなで創作して楽しみましょうというコミュニティなのですが、本作のラストの方の展開はSCPが好きな方であれば絶対に楽しめる内容になっているはずです。

そもそも、ホラー作品の要となる「化け物」を、本作では「登場人物が自ら選択する」という面白い設定になっています。

結果的にメインで襲ってくる化け物は「ゾンビ一家」という、定番の化け物になるわけですが、ラストでは選ばれなかった化け物を含めて、組織が保管している化け物が総出演して地獄絵図を描いてくれます。

この、組織で保管している化け物がSCP好きのハートを鷲掴みにしてきます。謎のバレリーナ、謎の球体を持つ男、謎の仮面を付けた一家などなど、「君は一体どういう方法でホラーを演出してくれるんだい?」と妄想させてくれるような化け物ばかり。

SCPの収容違反が起きたらこんなことになるんだろうなぁと、作品とはまったく関係のないところでも楽しむことが出来ます。

逆に言うと、この作品のラストの展開が好きな人はSCPも楽しめると思います。是非SCP財団のサイトもご覧ください。

ホラー映画好きこそ見るべき

「ホラー映画で良く見る光景」が盛りだくさんだからこそ、ホラー映画をこよなく愛する人が見るべき作品となっています。

ラストの化け物祭りのシーンも、よく見るとホラーで良く見るような光景を多く見ることが出来ます。

ホラーのお祭りのような本作、是非、是非、ご覧下さい!

評価

★★★★★:5点

Amazon プライムビデオで鑑賞可能

2018年9月12日時点でプライム会員であれば会員特典として見ることが可能です。