魔女の呪いはまだ解けていない | POVホラー『ブレア・ウィッチ』

2018年11月26日

タイトル

続編という名のリメイク作品だと私は思う。

※ネタバレ有りの感想なのでご注意下さい

あらすじ

かつてへザーは、”ブレアの魔女”をテーマにしたドキュメンタリー映画製作のため、ブラック・ヒルズの森を訪れたまま消息を絶った。しかし、彼女の失踪から20年後、弟のジェームズはYouTubeで姉らしき人物が映った映像を見つける。姉を救うため、そして、”ブレアの魔女”の謎を解くために仲間たちと供にあの「森」に踏み込むのだったが…。

引用元

予告

ブレア・ウィッチ・プロジェクトの正式続編

かの有名なPOV作品「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の正式続編となる本作。

Youtubeに投稿された映像の中に行方不明になった姉に似ている人を見つけ、探しに行こうとする弟とその仲間達の物語。

果たして姉は見つかるのか!そしてブレア・ウィッチの正体とは!?

 

そんなことは期待せずに、気軽に見ていきましょう。

しかし、どうみてもYoutubeに映る女性が前作の主人公には見えないのだけれども・・・。

続編というよりリメイクに近いのでは

舞台設定であったり年代であったり、もちろん続編なので合わせてきてはいるのですが、物語そのものは続編というよりもリメイクに近いのではないかと個人的には思っています。

基本的に何もおこらず森をさまようことでじわじわと恐怖を植え付けてくる前作から、もっと直接的な怖さに変更して作られた作品、それが今作だと思います。

何日も何日も森の中で迷うことで人間関係が少しずつ壊れたり、ストレスでおかしな行動を起こしたりする人間模様から、徐々に不可解な現象を起こすことで恐怖の演出をする前作は、それはそれで良い作品だと思うのですが、恐らく現代で公開されていたらそこまで評判にはならないのではないでしょうか。あくまでも個人的な意見ですが。

当時のブームを今の若い人達にも味わってほしいとすれば、今作のように、目の前で人が死んだり、化け物が映っている方がわかりやすくて良いのだと思います。

あ、そうです。今作は目の前で死ぬし、長身の化け物もバッチリと映ります。

 

結局流れとしては前作と同じで以下のような流れ。

  1. 森に入る
  2. 森から出られなくなる
  3. 人が居なくなる
  4. 謎の家に辿り着く
  5. カメラだけ残されて終わり

構成も同じなので、続編を楽しみにしていた人にとっては少しがっかりしてしまうのではないでしょうか。

本当に、リメイク作として見た方がまだすっきりすると思います。

これはPOV作品なのか

現在は小型の機器やドローンまで手軽に手に入れられるせいで、様々な角度から映像を撮ることが出来ます。

今作は、各自が耳に小型の記録装置を付け、かつ手持ちのビデオやドローン等、たくさんの角度から映像を撮っているため、「POV」という面白さが半減してしまっているのではないかと思います。

POVの魅力は、そこにいる登場人物と同じように、自分からは見えない位置に何かいるのではないかとか、急に目の前に飛び出してくる何かにびっくりしたりとか、まるでその場にいるような臨場感を味わえることにあると思います。

今作は全員の目線を合わせて編集されているせいで登場人物の表情がほぼ鮮明にわかってしまい、「特定の誰かになりきって臨場感を味わう」という醍醐味が損なわれています。

画質も綺麗だし、これはもうPOVでやらなくても良いのではないかと思ってしまいました。

POV好きとしては、すこしがっかりです。

POVを知るきっかけとなったブレア・ウィッチ・プロジェクトの続編であるがゆえに、余計にがっかりです。

長身のバケモノが好き?

海外のホラー作品には、3mくらいのひょろりとした長身のバケモノが良く出るような気がするのですが、日本でいうところの「長髪で白い服を着ている幽霊」並に定番な存在なのでしょうか。

違うそうじゃない。という気持ちとは裏腹に、長身のバケモノが出てきてしまう今作。彼らはどういう存在なのでしょうか。

ほんと、ブレア・ウィッチに求めていたのはそういうものじゃない。

評価

★★☆☆☆:2点

Amazon プライムビデオでは有料公開中

2018年9月3日時点では、Amazonプライムビデオにて399円で閲覧可能です。

内容を考えるとちょっと割高な気がするので、お近くのレンタルショップでブルーレイかDVDを借りた方が良いかもしれません。